[バンコク 16日 ロイター] - タイのシーハサック外相は16日、海洋境界紛争を巡ってカンボジアが開始した国連の調停手続きに向けて、ドイツと南アフリカ出身の調停人2人を任命したと明らかにした。記者団に述べた。
カンボジアは今月、タイとの長年にわたる海洋境界紛争を解決するため、国際法に基づく強制調停手続きを開始。タイ政府が先月、タイランド湾の係争海域を巡る交渉の枠組みとなっていた2001年のカンボジアとの合意を一方的に破棄したことを受けた措置。
タイ外務省によると、ドイツの法学者リューディガー・ボルフルム氏と、南アの海洋法専門家アルベルト・ホフマン氏を調停人に任命した。
カンボジア側は既に、調停人を指名している。調停人は30日以内に会合を開き、議長を選出した上で手続きを開始する必要がある。
両国の紛争の対象となっているのは、タイランド湾にある約2万6000平方キロの海域で、「重複領有権主張海域(OCA)」と呼ばれる。約12兆立方フィートの天然ガスと大量の石油が埋蔵されているとみられ、その価値は約3000億ドルに上ると推定される。