[シドニー 16日 ロイター] - オーストラリア気象局は16日、熱帯太平洋でエルニーニョ現象が発生したと発表し、過去70年間で最強クラスになる可能性があると指摘した。
米大陸では豪雨、アジアは高温で乾燥した天候が予想される。アジアではすでに農作物の作付けに支障が出ており、食料供給に対する懸念が高まっている。
豪気象局は、海面の水温がエルニーニョ現象の基準値を超え、大気に関する各種指標も同現象と整合しているとした。
「中部熱帯太平洋の海水温上昇を踏まえると、強い、もしくは非常に強いエルニーニョ現象になると予測される」と説明。「半数程度のモデルは、今回の現象が1950年以降で最も強いものになる可能性を示している」と続けた。
エルニーニョ現象は太平洋中部・東部の海面水温が周期的に上昇する現象。特にオーストラリアの東岸で、冬から春にかけて降水量が減少し、南部で日中の気温が上昇する傾向がある。
オーストラリアは世界有数の小麦・砂糖・牛肉の輸出国で、エルニーニョ現象は同国の農業生産に大きな打撃を与える恐れがある。
最も深刻なエルニーニョ現象の一つとされる2015─16年は、広範囲で干ばつが発生し、穀物や油糧種子の生産が減少した。