[15日 ロイター] - 米金融大手シティグループは15日、2026年第3・四半期の北海ブレント原油先物の平均価格予想を1バレル当たり75ドル、第4・四半期を同70ドルにそれぞれ引き下げた。米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名することで両国が合意したのを受け、事実上封鎖されてきたホルムズ海峡を経由する原油の輸送が再開され、正常化されると見込まれるためだ。
27年のブレント原油価格予想は1バレル当たり65ドルと従来の同80ドルから引き下げ、見通しを弱気シナリオに近い方向へと修正したとした。
シティが60%の確率を想定した新たなベースシナリオでは、米とイランが覚書に署名し、7月中旬から下旬にかけてホルムズ海峡を通過する原油輸送がほぼ正常な水準で持続的に確保されるようになると想定。トランプ米大統領は15日、米国とイランが覚書に署名したと発表した。
シティのアナリストは「私たちの見解では、市場は覚書の署名を織り込んでいるが、中期的にホルムズ海峡の原油輸送を確保する合意までは織り込んでいない。そうでなければ、原油価格は現在より1バレル当たり10―15ドル低くなっているはずだ」と指摘。また、米国が新たな紛争をあまり望んでおらず、イランが対話に応じる姿勢を示していることが、夏の原油価格上昇局面での売り戦略を後押ししていると訴えた。
また、シティはリスク選好が全般的に改善する見通しだとして、3カ月以内の金価格予想を従来の1オンス当たり4000ドルから4500ドルへ、銀価格予想を1オンス当たり60ドルから70ドルへそれぞれ引き上げた。
15日1422GMT時点でブレント原油先物価格は1バレル当たり83.23ドル前後と、前週末より4%超下落。一方、金は1オンス当たり4327.34ドル前後で2.6%上昇した。