[ニューヨーク/ロンドン 15日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国とイランが戦闘終結に向けた覚書(MOU)を交わすことで合意したことを受け、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し下落した。市場では米連邦準備理事会(FRB)などの主要中銀が週内に開く政策決定会合が注目されている。

トランプ米大統領は米東部時間14日午後、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「イラン・イスラム共和国との合意が完了した」と投稿。仲介役を務めるパキスタンのシャリフ首相も15日未明に合意成立を発表した。トランプ氏はその後、イランとの合意は署名済みで、合意文書は19日の正式な署名式の後に公表されるとし、ホルムズ海峡も全面的に開放されると述べた。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、双方から合意に関する報道が相次ぎ、合意が維持されるとの期待が高まったと指摘。ただ「極めて強い不信感が存在しているため、事態がこのまま円滑に進むと想定するのは危うい可能性がある」とも述べた。

ドルは地政学的緊張が高まる局面では「有事の買い」で上昇し、和平への観測が強まると下落する傾向がある。

今週はFRBのほか、日銀、イングランド銀行(BOE)、オーストラリア準備銀行(RBA)など主要中央銀行の政策決定会合が目白押し。市場では、米国とイランの和平合意でインフレ懸念が緩和し、金融政策に影響を及ぼすか注目されている。

FRBは16─17日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を現行の3.5─3.75%に据え置くとの見方が大勢だが、FOMC声明で緩和バイアスを修正する可能性がある。今回が初めてのFOMCとなるウォーシュFRB議長がFOMC後の記者会見でどの程度タカ派的な姿勢を示すかも注目されている。

日銀は15─16日の金融政策決定会合で、政策金利を1%に引き上げるとみられており、予想通りに利上げが決定されれば、政策金利は31年ぶりの高水準になる。ただ、バノックバーンのチャンドラー氏は「日銀の利上げはすでに織り込まれているため、ドル/円相場への直接的な影響は限定される」と予想。同時に、円安が一段と進めば政府・日銀が為替介入に踏み切る可能性が高まるとの見方も示した。

BOEとRBAはいずれも金利据え置きを決定するとみられている。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.20%安の99.60。

円は対ドル で0.03%安の160.25円。政府・日銀による為替介入が警戒される水準にとどまっている。

ユーロ/ドルは0.25%高の1.1597ドル。一時は6月5日以来の高値となる1.1622ドルを付けた。英ポンド/ドル は0.1%高の1.342ドル。

ドル/円 NY終値 160.32/160.35

始値 160.11

高値 160.39

安値 160.04

ユーロ/ドル NY終値 1.1590/1.1591

始値 1.1610

高値 1.1620

安値 1.1584

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