Noel John
[15日 ロイター] - 15日の金価格は2%上昇している。米国とイランが和平の枠組みで一致したと明らかにしたことを受けて原油価格が下落し、インフレや利上げへの懸念が後退した。
金現物は0122GMT(日本時間午前10時22分)時点で2%高の1オンス=4304.11ドルと、今月9日以来の高値を付けた。米国の金先物8月限も2%高の4325.20ドル。
米国とイランは、和平の枠組みで一致したと明らかにした。2月末に始まった戦争の終結、米国によるイランの港湾封鎖解除、ホルムズ海峡の開放などが含まれる。仲介役を務めてきたパキスタンのシャリフ首相はXへの投稿で、合意は19日にスイスで正式に署名される予定だとした。
ドルは10日ぶりの安値を付け、ドル建ての金は他通貨保有者にとって割安となった。原油価格は4%超下落した。
KCMトレードのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォータラー氏は「地政学リスクの低下とホルムズ海峡再開の見通しを背景に原油安とドル軟化が進み、インフレ期待を落ち着かせている」とし、「これが貴金属価格に過去数週間で最も強い追い風になっている」と指摘。ただ「持続性は和平合意がどれだけ長続きするかにかかっている」と述べた。
2月末に米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まって以降、金価格は約20%下落している。