[12日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが、人工知能(AI)データセンター向けの新CPU(中央演算処理装置)「Vera(ベラ)」について、中国の顧客に対し、早ければ8月に提供可能になり、注文を受け付けられると説明したことが関係者の話で分かった。一部の中国顧客が関心を示しているという。

背景には、米政府が一部中国企業への販売を許可したGPU「H200」が、先端技術の自立化を目指す中国側の承認保留で実現していないことがある。

ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は3月にベラを発表した際、同社にとって次の数十億ドル規模の事業になるとの期待を示しており、ベラ投入で、中国事業の立て直しを図るとみられる。

ベラは本格生産に入っている。調査会社セミアナリシスによると、価格は大量割引前で1個2万ドルを「優に超える」。256個のチップを搭載したフル構成ラックは、メモリーチップの構成によっては約1000万ドルに達する見込みだという。

関係者によると、中国の顧客は当初、テスト目的で海外のデータセンターにのみベラを導入する計画だという。ある大手クラウド企業は、それぞれ2個のベラを搭載したサーバーを300台以上発注する計画を立てている。まずテスト用にシステムを導入し、その結果に基づいて正式に発注するかどうかを決定する予定だという。

別の関係者は、ソフトウエアのエコシステムや互換性に関する問題、国産AI半導体中心に構築されたワークロードの移行制約もあり、初期の関心が大規模な導入に結びつくかは不透明だと指摘した。

エヌビディアは、2027年1月期末までにベラの販売で200億ドルの収益を見込んでいる。

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