[台北 12日 ロイター] - 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(C・C・ウェイ)最高経営責任者(CEO)は12日、同社にとって最も不足しているのは人材だと述べるとともに、水不足についても懸念を示した。
台湾は人工知能(AI)革命を支える先端半導体の大半を生産しているが、業界では経営者が「5つの不足」と呼ぶ、水、電力、労働力、土地、人材の不足が長年の課題となっている。
魏氏は台湾南部・屏東の新たなサイエンスパークの式典で、激しい雨の中、この天候を歓迎すると述べた。
台湾のテレビ各局が生中継したコメントで、「つい先月まで、水をどうするべきか、給水車を使い始めるべきかと考えていた」と語った。
式典に出席していた台湾の頼清徳総統から、島内の貯水池を相互に連結する政府の計画について聞かされたと述べ、「そうであれば、将来的には、土地や水、電力が不足するかもしれないと言う必要はなくなるだろう」と語った。
比較的乾燥した台湾南部の貯水池の水位は、冬場になると一般的に低下するが、過去1週間の豪雨により水位が回復した。台湾は2021年に史上最悪の干ばつを受けて広範囲にわたる節水措置を実施した。
魏氏は「(水)不足に直面するかもしれないが、依然として最も不足しているのは人材だ」とし、より多くの労働者を育成し、主に農村部である屏東に人材をとどめる取り組みを呼びかけた。
魏氏に続いて演説した頼氏は、政府が貯水池を連結する計画の策定をほぼ完了させていると説明。「われわれの課題はいかにして水を確保し、分配し、効率的に利用するかだ」と述べた。