[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、米国は「今夜、イランを極めて強力に攻撃する」と述べ、同国の原油インフラの拠点であるカーグ島を掌握する考えを示した。米国とイランが2日連続で相互に攻撃し、イラン外務省が米国との停戦合意は事実上無意味になったとの認識を示す中、停戦が持ちこたえられか一段と不透明になっている。

トランプ大統領は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「米国は今夜、イラン(その海軍、空軍、レーダー、防空、その他あらゆる防衛手段、さらには攻撃能力の大半がすでに消滅している)を極めて強力に攻撃する」と投稿。「そう遠くない将来に、われわれはカーグ島を含む原油関連施設を手中に収め、ベネズエラで行ったことと同様に、イランの原油・天然ガス市場を完全に支配する」と表明した。

トランプ氏はその後、FOXニュースとのインタビューで、米国がイランとの合意を目指してなお協議を続けていると確認。ただ「私の望みは常にカーグ島を掌握することだ。それが私の望みだ」とし、米国が戦争の大幅なエスカレーションに耐えられるかどうかは分からないとしながらも「今夜も攻撃があるだろう。より大規模で、より強力なものになる」と述べた。

これに対し、イラン議会の国家安全保障委員会のエブラヒム・アジジ委員長はイラン国営メディアに対し、トランプ大統領が「軽率な」行動を起こせば、米国は一段と強い痛みを伴う対応を受けることになると警告した。

カーグ島はペルシャ湾沖にある島で、イランの主要な原油積み出し拠点。イランは通常、世界的な原油供給の約2%に相当する日量約200万バレルの原油の大半をカーグ島経由で輸出しているとされ、主な供給先は中国とみられている。

アナリストによると、米国がカーグ島の施設を制圧するには地上部隊の投入が必要。比較的短期間で達成可能とみられるものの、作戦中に米軍部隊がミサイルやドローン(小型無人機)による攻撃にさらされるリスクがあり、米国とイランの戦闘の早期終結につながる保証はない。

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