Takahiko Wada

[東京 10日 ロイター] - 日銀は10日、植田和男総裁(74)が肝嚢胞感染症の治療のため入院していると発表した。日銀によると、入院期間は2週間程度の見込みで、今月15日と16日の金融政策決定会合は欠席する見通し。同会合の議長の職務は氷見野良三副総裁が代理し、総裁記者会見は内田真一副総裁が代理で実施する。

植田総裁は決定会合に書面で意見を提出する予定だが、決定会合の欠席に伴い、議決には参加できない。植田総裁は7月30、31日の金融政策決定会合は出席する見込みだという。

日銀は、総裁入院の影響について「日本銀行は組織として政策及び業務を遂行している」と説明。「総裁個人の一時的な入院により、政策業務運営に支障が生じるとは考えていない」としている。

野村証券の岩下真理エグゼクティブ金利ストラテジストは、市場がほぼ織り込んでいる6月会合での利上げに影響はないと予想。一方、市場の関心がその先の利上げを巡る日銀のスタンスに移る中で「日銀のコミュニケーションには影響があるかもしれない」とみる。「総裁が不在の中、先行きの政策についてのメッセージがほぼ出ない恐れもある」とし、「総裁の完全復帰のタイミングが不確実な中、次の利上げのタイミングについても不透明感が漂ってきた」と話す。

植田総裁の入院報道後、外国為替市場ではドルが強含み、一時160円48銭まで上昇した。

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