Shariq Khan

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は9日、月次の「短期エネルギー見通し」を公表し、世界の主要国の石油在庫が、イラン戦争に起因する供給途絶を受けて記録的なペースで取り崩されており、少なくとも2003年以降で最低の水準に落ち込むとの見通しを示した。

経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油在庫の合計は、12月までに23億バレル弱に減少する見通しで、EIAがデータの集計を開始した03年以降で最低の水準となると見込んだ。予想は、ホルムズ海峡を通過する海上輸送が27年初めまで紛争前の水準に戻らないとの想定を前提としている。

中東で日量1100万バレルの生産が失われた分を埋め合わせるための急速な在庫取り崩しは、向こう数カ月の原油価格の急騰を招く土台を作っていると指摘した。

EIAは、北海ブレント原油はスポット市場で、6月と7月に平均で1バレル=105ドルになると予想した。9日の先物市場での価格は91.60ドルだった。

世界の石油需要は今年は日量110万バレル減少するとし、コロナ禍を背景に減少した20年以来で初のマイナスになると見込んだ。従来は日量20万バレル増を予想していた。

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