興行収入の97%以上が中国本土

テレビ番組でも中国作品の輸入は始まっている。SFシリーズ『時光代理人 -LINK CLICK-』や美形男子が活躍し女性人気が高い中国時代劇『天官賜福』は、若い世代に人気がある。今後、中国アニメが手ごわいライバルになることを予感させる。

ただ日本での人気作品は、中国では必ずしもメインストリームではない。中国で一般的に注目されるのは、昨年全世界で3000億円以上を稼ぎ出し、中国映画として初めて世界興行収入でトップになった『ナタ 魔童の大暴れ』など、豊富な資金を投じた大作CGアニメだ。

中国のアニメ業界では、日本以外の多くの国と同様にCGが席巻している。そうした作品の競合はハリウッドの大作CGアニメだ。コロナ禍以降、中国では国産の大作CGアニメのメガヒットが続く一方で、ハリウッド産アニメの観客動員は不調だ。

それでも世界市場となると、近い将来中国アニメが世界を席巻することは予想しにくい。『ナタ』も莫大な興行収入の97%以上が中国本土。巨大な自国市場でヒットはするが、世界には浸透していない。

中国作品は国内市場にまず目が向くため、中国の古典や神話、伝説を翻案したものがほとんど。海外から見れば同じモチーフが何度も繰り返され、魅力に乏しく映る。中国文化になじんでいないと理解しにくいことも多い。

手描きアニメ、日本スタイルの作品が主役
【関連記事】