プロジェクトリーダーを務める中国科学院動物研究所の于楽謙研究員は、実験に使う人工胚について「本物のヒト胚ではなく、ヒトへと成長する能力もない」と述べ、生存能力のあるヒト胚ではないと強調した。

研究者らはこの物質を、ヒトになることなく初期段階の発育の特徴を模倣できる人工胚モデルと形容している。

于によると、今回の実験は「ヒトの初期の発育を研究するためのモデル」になる可能性がある。

人工胚は、中国人宇宙飛行士が滞在している天宮宇宙ステーションの実験モジュールに設置された。

地球上では同時に同じサンプルの研究を行い、重力下と微小重力下での発育の違いを比較する。

宇宙での実験は順調に進んでいるといい、「宇宙と地上のサンプルの発育を比較することで、宇宙環境において初期段階のヒト胚の成長に影響を与える要因を見極められることを期待する」と于は話す。

実験は5日間にわたって行い、その後サンプルを軌道上で凍結させて地球へ戻し、さらに詳しく分析する。

宇宙環境が生殖に及ぼす影響
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