Jihoon Lee Yena Park

[ソウル 8日 ロイター] - 8日のソウル株式市場で総合株価指数(KOSPI)は8%超急落し、サーキットブレーカーが発動された。堅調な米雇用統計を受けて米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げするとの観測が強まり、人工知能(AI)相場をけん引してきたソウル株への売りが膨らんだ。

KOSPIは8.3%安の7484.41で終了した。1日の下落率としては3月4日以来の大きさとなった。取引序盤に一時8.8%下落した。同指数は2日につけた高値8801.49を15%下回る水準にある。

半導体大手のサムスン電子は10.2%安、同業のSKハイニックスは7.7%安となった。訪韓中の米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が新たな提携を発表し、SKハイニックスが引き続き「最大のパートナー」だと述べたものの、売りに押された。

一方、ネット通販大手のネイバーはエヌビディアとの提携を受けて9.2%上昇し、主要銘柄の中で数少ない値上がりとなった。

午前9時3分(日本時間同)にサーキットブレーカーが発動され、取引は20分間停止された。サーキットブレーカーによる取引停止は約3カ月ぶり。今年に入って3回目で、過去通算では9回目。

サーキットブレーカー解除直後には、プログラム取引を一時停止する「サイドカー」も発動された。0448GMT(日本時間午後1時48分)時点でKOSPIの下落率は5.9%に縮小した。

先週末5日の米国株式市場では、堅調な雇用統計を受けて追加利下げへの期待がほぼ消滅し、ナスダック総合指数が4.2%下落。フィラデルフィア半導体株指数は10%急落し、iシェアーズMSCI韓国ETFも14%下げていた。

韓国ウォンは1%超上昇し、1ドル=1533.7ウォンとなった。当局が緊急会議を招集し、投機的な取引に対して断固たる措置を取ると表明した。

ウォンは5日に1615.0ウォンまで下げ2009年3月以来の安値を付けた。

トレーダーの間では、ウォン安を食い止めるために当局がドル売り介入を実施しているとの見方が出ている。あるトレーダーは「ただ、1550ウォンの水準が守られるかどうか見極める必要がある」と述べた。

キウム・セキュリティーズのアナリスト、ハン・ジヨン氏は「米雇用統計のサプライズが債券利回りの上昇を引き起こし、半導体株急騰による圧力蓄積で過熱した相場に調整の口実を与えた」と指摘。「ボラティリティーの上昇は避けられないが、最近の調整でKOSPIのバリュエーションに対する圧力が低下し、半導体株の業績モメンタムも依然堅調であることを踏まえると、下落が数日間続く可能性は低い」と述べた。

韓国の指標10年物国債利回りは一時12.3ベーシスポイント(bp)上昇し、23年10月以来の高水準となる4.366%をつけた。

李在明大統領は、8日の就任1年を迎える記者会見で、市場は「依然として過小評価されている」と述べた。現在の為替レートについて一時的かつ異常であると説明し、外国人投資家がポートフォリオの再編のために国内株を売却していることが、目先ウォンを圧迫している主な要因だと指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。