カリブ海に浮かぶ小さな島国キューバの独裁政権はいつ、いかにして終わるのか。お好みのホテルを極上のリゾート地バラデロに建てさせる契約をドナルド・トランプと結んだ日か。首都ハバナに上陸した米海兵隊員が歓喜の群衆に迎えられる日か。民衆の蜂起を鎮圧すべく動員された軍隊が自国民への発砲を拒む日か。あるいは、待ちに待った民主的な政治と経済改革への平和的な移行が本当に始まる日か。

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むろん、下手な予測はしないに限る。1959年の革命以来、過去にもたくさんの予測があったけれど、どれも当たらなかった。しかし今度は違うかもしれない。いよいよキューバ最後の日が来る。そんな予感がする。あの国の経済はもはや崩壊している。もうベネズエラには頼れないし、アメリカによる締め付けはまだまだ続く。当然、国民の不満と怒りは高まる一方だ。

だから、何が起きてもおかしくない。しかし1つだけ確かなことがある。67年前のキューバ革命の理想と、それが今日に至るまで世界に及ぼしてきた破格の影響力が、もはや死んだという事実だ。

あの国と、卓越した指導者フィデル・カストロが半世紀にわたり、国際社会で1ランク上の戦いを繰り広げてきた事実は否定しない。米政府と巧みに渡り合う賢さと強烈な誇大妄想を併せ持つカストロは、自らの革命の衝撃波を海の向こうまで広げてきた。中南米やアフリカでは攻めまくり、欧州やアメリカでも仲間を増やした。もちろんソ連(現ロシア)は最後までキューバの守護者だった。あんな規模(人口はパリ都市圏と同じくらい)で、あれほどの影響力を持ち得た国は、ほかにはイスラエルだけだ(ちなみに、どちらにも強力な軍隊と情報機関がある)。

頼れる味方がいなくなる
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