2作が教えてくれること
『TOKYOタクシー』では、犯罪原因論的なアプローチから、なぜ大金を運転手に贈ったのか、その背景が詳しく説明され、それが突出している。そのため、映画の途中で最後の展開を予想した人も多いのではないだろうか。逆に、贈与の動機に納得できない批判的なレビューも多い。いずれにしても、動機の説得力をめぐる議論を、日本人は好むようだ。
このように、『TOKYOタクシー』と『パリタクシー』からは様々なことが考えられる。なかでも重要なのは、よりよく生きていくためには、自分の内なる声、すなわち過去とのコミュニケーション、そして、他人の声、つまり現在とのコミュニケーションの両方が必要だという点であろう。
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