「魔女狩りは一線を越えている」保守系野党が反発
こうした政府与党が主導するスターバックスバッシングに保守系野党・国民の力が反発した。張東赫(チャン・ドンヒョク)代表が「コーヒー1杯を飲むにも顔色をうかがわなければならない国になった」とSNSに投稿。党内から「自由民主主義の市場経済国家でスターバックスに行くなと誰も命令することはできない」「李在明政権のスターバックス潰し、魔女狩りは一線を越えている」といったスターバックス擁護が相次いだ。
市民の反応も保守と革新で対照的だ。5・18遺族会や負傷者会などをはじめとした146の市民団体はソウル鍾路区スターバックス光化門店前で「スターバックス不買運動全国化」発表記者会見を行い、「鄭溶鎮会長はすべての責任が自身にあるとしながらも、結局偶発的ミスだったという趣旨で話している。民主主義を傷つけたことに対する責任を負わなければならない」と主張し、全国的なスターバックス不買運動を宣言した。
一方、保守層は国民の力に同調。光州市の革新系若手市議が自身のSNSにスターバックスのタンブラーをごみ箱に捨てる写真を投稿した。議員は4年前の初当選を記念して購入し、使い捨て容器削減のため持ち歩いていたが、タンクデーに腹が立って捨てたと投稿すると直後から「(不買運動が)どれくらい続くのか」「4年も同じものを使うなんて貧しいのか」など揶揄する批判コメントが殺到した。
ミュージカル俳優がスターバックスを訪問した写真をSNSに投稿して降板に追い込まれた一方、あえてスターバックスを利用した保守派芸能人もいる。鄭溶鎮新世界グループ会長はかつてSNSで「滅共(共産主義を滅ぼせ)」「反共」「防諜」といったハッシュタグをつけた投稿を繰り返したことがある保守派企業家として知られている。そういった過去の問題も影響して革新層がスターバックスを批判し、保守層が擁護する構図となっている。
タンクデー騒動から10日余り経過した5月29日、韓国最大規模のスターバックス「 ザ・鐘路(チョンノ)R店」では年配客が目についた。国民の力が利用を呼びかけた保守層は概して年齢が高めであり、あえてスターバックスを選んだ保守層も少なくないだろう。