Gayatri Suroyo Bernadette Christina
[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシア統計局が2日発表した経済指標によると、4月の貿易収支は黒字幅が約6年ぶりの水準に縮小した。また、5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.08%上昇し、伸び率は4月の2.42%から加速した。食品価格と交通費の上昇が主な押し上げ要因で、物価上昇率は中央銀行の目標レンジの上限に近づいた。
インドネシアは2020年5月以降、毎月貿易黒字を計上してきたが、26年4月の黒字額は9000万ドルと最小だった。輸出は2桁台の増加を記録したが、輸入がそれ以上に伸びた。ロイターがまとめた市場予想は15億ドルの黒字だった。
輸出は前年同月比21.98%増の253億ドル。パーム油、ニッケル、基礎化学品、宝飾品の出荷が大きく伸びた。
輸入は22.49%増の252億1000万ドル。石油・ガスの輸入が82.52%急増したほか、消費財の輸入も42.9%増加した。
輸出額の急増の背景には、イランでの戦争による商品価格の上昇とルピア安がある。ルピアは今年に入って何度も過去最安値を更新しており、2日の指標発表前にも1ドル=1万7892ルピアまで下落して再び最安値を付けた。
CPIの伸び率はロイターがまとめたエコノミスト予想(中央値)の2.97%を小幅に上回った。インドネシア中銀はインフレ目標を1.5─3.5%の範囲に設定している。
コアインフレ率は2.59%で、こちらも市場予想の2.52%をやや上回った。
インドネシア中銀は5月、予想を上回る50ベーシスポイント(bp)の利上げを実施した。世界的な原油価格の上昇とルピア安に伴う輸入インフレ圧力を踏まえ、インフレ率が目標レンジから上振れするのを防ぐ予防的措置だった。nL6N41X0LT