際立った痛手を受けているのがエコノミークラス利用の旅行者

米政府のデータに基づくと、4月の航空運賃は前年同月比で20%余り上昇しており、航空各社は燃料費の高騰を運賃や手数料に転嫁する動きを強めている。これによって際立った痛手を受けているのが、エコノミークラスを利用する旅行者だ。

現地手配を担当する旅行代理店のインテレトラベルのデータによると、海外への夏季予約件数は前年比で4分の1ほど減少している。

インターノバ・トラベル・グループのピーター・ブリタス執行副社長は「『価格が下がるかどうか、もう少し様子を見てみよう』と言っている人々が多い」と語った。

買い控えは、エコノミークラスで最も顕著となっている。

より上級な座席の運賃上昇率は約7%で、エコノミー運賃の急激な上昇に比べてはるかに緩やかだ。インテレトラベルのジェームズ・フェラーラCEOは、そのため富裕層にとってビジネスやファーストクラスの値上げは比較的耐えられるものになっていると指摘する。

最近大学を卒業したフェンシング選手のカマール・アンドレアスさん(24)はロイターに、1000ドル程度で済むと予想していた航空券が2000ドル前後で推移していたため、この夏に南部ジョージア州アトランタからスペインへ行く計画を中止したと明かした。

アンドレアスさんは、フランスでのトレーニングなど、今年どうしても外せない旅行もあるが、そうした旅行でさえ価格が下がることを期待して待っている。「予約する前に価格が変動するかどうか確認したい。一部の価格は理不尽だ」と語った。

とはいえ、夏の行楽期間のピーク時には依然として数百万人の米国人が旅行すると予想されており、コスト上昇を受け入れる乗客も多い。デロイトのデータによると、旅行に参加する世帯数は減っているものの、旅行者は今年の夏の一番長い旅行により多くの支出を計画している。

「広がる格差」を実感する声