戦後も続くリスクプレミアム

格付け会社ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディは先月、本誌に対し、「たとえ明日戦争が終わったとしても、イランがいつでもホルムズ海峡を封鎖し、世界の原油生産を妨害できるという懸念が残る限り、原油価格にはリスクプレミアムが上乗せされた状態が続く」と語った。

ブラウン大学の国際経済学教授マーク・ブライスも本誌に対し、ホルムズ海峡の事実上の封鎖によって、原油だけでなく、プラスチックや石油化学原料、肥料原料の供給も滞り、利益率の低下に直面する農家がコスト増を価格に転嫁することで、将来的な食品価格の上昇につながる可能性があると指摘した。

「たとえ明日すべてが終わったとしても、サプライチェーンが正常化するまでには最大1年かかる可能性がある」

さらにウォルファーズ教授は先週、MSNBCの番組で、戦争が終結すれば燃料価格は下がるだろうとしつつも、その下落ペースは政権が示唆するほど速くはないとの見方を示した。

「ホワイトハウスから聞こえてくるのは、『中東情勢が落ち着けば原油価格は下がる』という話だ」とウォルファーズ教授は語った。「それ自体は正しい。しかし、価格はそんなに早くは下がらない」

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