今年も蚊の季節がやってきた。この夏は蚊が急増すると専門家は予測しており、特にアメリカの大都市で状況が悪化するかもしれない。
科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに2016年に掲載された研究によると、アメリカでは蚊の個体数が過去100年あまりで10倍に増えた。温暖化の影響で活動期間も長くなっている。
しかも、デング熱やウエストナイル熱といった危険な感染症を蚊が媒介する能力も強まっている。
「蚊は単にうっとうしいだけでなく、公衆衛生上の最大の脅威だ」。アメリカ疾病対策センター(CDC)デング熱局の昆虫学者ロベルト・バレラは声明の中でそう指摘した。「この小さな厄介者は、何百万人もの人々に感染するウイルスをまき散らしている」
この夏は特に注意が必要だ。アメリカの都市の蚊の発生状況を予測した害虫駆除会社オーキンの「ホットスポット」ランキングは、ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク市が上位3位に入った。
4位以下はデトロイト、アトランタ、首都ワシントン、ヒューストン、ダラス、クリーブランド、デンバーが続く。
次のページ