世界保健機関(WHO)はエボラ出血熱の感染拡大について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
コンゴ民主共和国(DRC)の人々が自国代表の試合を観戦するためテキサス州を訪れる約1か月前に、すでに苦境に立たされているワールドカップ(W杯)に新たな打撃を与える可能性がある。
米疾病対策センター(CDC)と国土安全保障省(DHS)は5月18日、エボラ出血熱の感染拡大を受けて、過去21日以内にウガンダ、DRC、南スーダンに滞在したアメリカ旅券を持たない人々に対し、30日間の渡航制限を課すと発表した。
この制限は、DRCが6月17日にヒューストンのNRGスタジアムでW杯初戦を行う予定日の前日に解除されることとなる。
DRC政府は、自国代表の組織的な応援団として200~300人ほどのサポーターをアメリカに派遣する計画であると報じられている。また複数のメディアは、DRC当局がスタジアムでサポーターの存在感を示すため、グループステージの試合向けに約1000枚のチケットを購入したとも報じている。さらに、メディアのFoot Africaによれば、FIFAはヒューストンで行われるDRC対ポルトガル戦に向けて、コンゴ人ファンのために約5000席を確保している。
しかし、W杯を前に感染拡大への懸念が高まるなか、チケット販売サイトのseatsidekick.comでは、DRC対ポルトガル戦ではまだ500席が購入可能となっている。
もっとも、感染拡大以前に、北中米W杯はすでにチケット需要の低迷に悩まされている。再販売プラットフォーム上では最近、チケット価格が100ドルを下回る水準まで下落している。