Phil Stewart Patricia Zengerle

[ワシントン 19日 ロイター] - 米中央軍のクーパー司令官は19日の議会下院軍事委員会の公聴会で、米軍がイラン南部の女子小学校を空爆したことに関する調査について「タイムテーブルを提示することには常に慎重だが、(調査は)終わりに近づいている」と明らかにした。稼働中のイランの巡航ミサイル基地内に学校が位置していたため、「複雑」な事情があったと釈明した。

この空爆は米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まった2月28日にあり、イラン当局によると175人を超える児童と教師が死亡した。

ロイターは、米軍による初期の内部調査で空爆による被害は米軍に責任がある可能性が高いことが示されたと報じた。国防総省はその後、調査のレベルを引き上げたが、予備的な調査の結果が出たとは認めていない。

野党の民主党はクーパー氏に対し、米軍の責任である可能性が高いことを公に認めるよう迫った。

下院軍事委員会の民主党トップ、アダム・スミス議員は「現地で何が起きたかは極めて明白だ。しかし80日が経過しても、わが国はその攻撃に対する責任を認めていない」と問題視。過去の米軍による誤爆の例を挙げ、国防総省がいかに調査の完了前に初期の責任を認めてきたかを指摘した。

クーパー氏は今回の学校への攻撃はそれらとは異なるとの見方を示しながらも、スミス氏に「学校自体が、作戦中のイスラム革命防衛隊の巡航ミサイル基地内に位置している。平均的な攻撃よりも複雑な事案だ」と説明した。

学校の公式ウェブサイトのアーカイブ資料に基づくと、革命防衛隊が運営する施設に学校は隣接している。

ロイターは、この問題に詳しい関係者の話を引用し、攻撃目標の選定を担当した米当局者が、期限切れの情報を使用していたようだと伝えた。

一方でクーパー氏は、米軍が民間人を標的にすることはないと述べ、戦争法を「厳格に」遵守すると明言した。

与党共和党はクーパー氏に対してイラン国内および中東全域での、イランによる民間人への攻撃疑惑についての詳細な情報提供を求めた。

これに関してクーパー氏は、昨年末以降でイランの治安部隊が国内で数万人の民間人を殺害したとの推計を紹介。4月8日の停戦開始以来、イランは数十人を絞首刑に処していると主張した。

また、紛争開始後イランが中東全域の民間人居住区を1000回超にわたって意図的に攻撃し、少なくとも300人の民間人を殺害したと言及した。

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