Selena Li
[香港 20日 ロイター] - 英金融大手HSBCのジョルジュ・エレデリー最高経営責任者(CEO)は20日投資家向けイベントで、人工知能(AI)が金融業界において特定の職を奪う一方、新たな職を生み出すとの見解を示した。その上で、同行は従業員の再教育に力を入れていると明らかにした。
エレデリー氏は、従業員はAI主導の変化に抵抗するのではなく受け入れるべきであり、新技術を活用していくために協力的に取り組む必要があると強調。その上で「生成AIが特定の仕事を消滅させ、新たな仕事を生み出すことは誰もが知るところだ。しかし、私の当初の使命はこの道のりに20万人の仲間たちを同行させることだ。その道のりの終わりに何人が残っているかは問題ではない」と語った。
さらに、「重要なのはその20万人の仲間が将来に備え、より生産的な自分自身になれるよう、あらゆる能力、トレーニング、ツールを確実に提供されているかどうかという点だ」と訴えた。
エレデリー氏は、HSBCの従業員が「われわれと対立したり、疎外感や不安、圧倒されるような感覚を抱いて変化に抵抗したりすることのないように」努める必要があるとも指摘した。
対照的に英スタンダード・チャータード銀行(スタンチャート)は19日、「付加価値の低い人的資本」をテクノロジーに置き換えることを目指すとし、今後4年間に7000人を超える従業員の削減を発表した。
スタンチャートは、収益性を高めて競争に対処するために業務をスリム化する原動力としてAIを挙げている。