Mayu Sakoda

[東京 20日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比786円43銭安の5万9764円16銭だった。5月1日以来、約3週間ぶりに6万円の大台を下回った。世界的に金利が上昇し続ける中、人工知能(AI)や半導体関連株の割高感が意識された。日経平均は一時、1200円超安となった。

前場の日経平均は寄り付き天井となった。16円高で始まった後にマイナス圏に沈み、心理的節目の6万円を下回った。一時、1258円安の5万9292円25銭まで下落し、その後は5万9600円を挟んでもみ合った。

マリン・ストラテジーズの香川睦シニアマーケットアナリストは、4月以降にAIや半導体関連株が急速に買われてきた反動で、足元ではスピード調整が入りやすい地合いとなっていると指摘する。「原油高や財政悪化懸念を背景に世界的に長期金利が上昇しており、バリュエーション調整への警戒感が強い」という。

米半導体大手エヌビディアの決算発表を日本時間あす早朝に控え、様子見ムードも強かった。2026年第1・四半期(2-4月)は大幅な増収増益が見込まれるが、市場では「期待が異常に高いだけに、決算発表後売られる可能性を警戒している」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。

主力株では、ソフトバンクグループが4%超安、東京エレクトロンが2%超安だった。アドバンテスト、ファーストリテイリング、キオクシアホールディングスは0.5─1%超高となった。

TOPIXは1.74%安の3783.52ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆9325億9800万円だった。東証33業種では、その他金融を除く32業種が値下がりした。値下がりは建設、非鉄金属、機械、石油・石炭製品、電気・ガスが値下がり率上位となった。

個別材料株では、フジクラが8%超下落した。前日発表した3カ年の中期経営計画が嫌気された。増配予想を発表したUBEはストップ高。くら寿司はトランプ米大統領が同社米子会社のくら寿司USAの株式を取得したことが好感され、5%超高となった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが166銘柄(10%)、値下がりは1385銘柄(88%)、変わらずは17銘柄(1%)だった。

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