親ロシアのオルバン政権を倒し、5月9日に発足したハンガリーのマジャル新政権が、通貨フォリントを2030年までにユーロに切り替える方針を示している。前政権の16年間で悪化したEUとの関係修復を見据えた動きだ。

【動画】ユーロ導入をめぐり紛糾するハンガリー

低成長と巨額の財政赤字、根強いインフレに苦しむハンガリー経済にとって、ユーロ導入のメリットは明白だ。通貨の安定や借り入れコストの低下に加え、輸出依存型経済の重荷となる為替変動リスクの縮小や、ユーロ圏の金融支援制度も追い風となる。

とはいえ、リスクも大きい。ギリシャは01年のユーロ導入によって自国通貨の切り下げによる財政調整の手段を失った。膨張した債務は09年に深刻な財政危機に発展し、厳しい緊縮財政と大幅な景気後退を招いた。

独自の金融政策を持たない国は危機の際に通貨安による調整ができず、緊縮策や賃金抑制など国内経済に痛みを伴う対応を余儀なくされる。ギリシャの教訓をハンガリーは生かせるか。
 

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