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[ヨハネスブルク 15日 ロイター] - 南アフリカの乗用車市場における2025年の中国メーカーのシェアが前年の11.2%から16.8%に拡大したことが、15日に発表された業界データで分かった。競争力のある価格設定や先進技術を搭載したスポーツタイプ多目的車(SUV)などが競争環境を一変させた形だ。
自動車業界団体NAAMSAは15公表した年次報告書で、国内の新車市場は、購入価格への圧力、消費者の期待の変化、そして激化する世界的な競争を特徴とする再編期に入ったと分析した。
その上で25年における最も劇的な変化は、南アの小型車市場における中国輸入車ブランドの「急速な台頭」で、現代的なテクノロジー、競争力のある価格、長期保証を提供することで主流になろうとしている、と付け加えた。
NAAMSAは「これは短期的な急増ではなく、構造的なリセットと見なされる。何十年もの間、市場はブランドの格式や威信によって形成されてきたが、現在はブランドへのこだわりが薄れ、価格重視の消費者の選択と家計の引き締まりによって再定義されている」と述べた。
25年の南ア新車市場には、BYD(比亜迪)、奇瑞汽車(チェリー)、長城汽車といった主要メーカーを含む15の中国ブランドが参入した。24年の8ブランドから増加し、今年はさらなる参入が見込まれている。
ただ市場の一部ではブランドへの「忠誠心」が残り、トヨタ自動車はシェア24.8%で市場全体のリーダーとしての地位を維持し、スズキ、フォルクスワーゲンがこれに続いた。
自動車輸出は依然として業界の柱だが25年の米国向け輸出は26%減の204億ランド(12億3000万ドル)で、米国・メキシコ・カナダ地域への輸出が落ち込む要因となった。