自分は「小切手を切る側」でいたい
「まさか私がそんな話を持ち出すなんて、彼には想定外だったでしょう」。彼女はそう言ったが、見事に実現した映画『ロスト・バス』(25年)はアカデミー賞にもノミネートされた。
あの「検屍官」シリーズの原作者コーンウェルも自分で口説き落とし、初の映像化作品『スカーペッタ』の製作にこぎ着けた。
そしてリズ・サーノフに企画を任せ、主演の検屍官にニコール・キッドマンを起用した。出演契約を結ぶとき、キッドマンから「あなたも出るのよね?」と言われたので、「ええ、もちろん」と即答したそうだ(『スカーペッタ』は現在アマゾンプライム・ビデオで配信中)。
実を言うと、彼女は当初、出演するつもりはなかった。「自分は小切手を切る側でいたい。今さらメークをしてもらう側じゃなくてね」。カーティスはそう言った。でも「あの目でニコール・キッドマンに見つめられたら」断れなかったという。
ちなみに、カーティスが『スカーペッタ』で演じるのは主人公ケイ・スカーペッタの姉ドロシーの役。その役柄は、彼女がドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』(22年)で演じたドナ・ベルザットを「ずっと裕福で、もっと教養もある人にしたような」女性だという。
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