「次なるフロンティア」

降り積もったばかりのパウダースノーは、どこのスキー場も喉から手が出るほど欲しい。1950年代には人工降雪機が開発されたが、それ以降の技術革新はない。一方で温暖化は進み、スキーシーズンは短くなるばかりだ。

そこへ登場したのがスノーファームの技術。空から降る雪と人工的に降らせた雪、そして地上でしっかり育てた雪。この3つが合わされば、スキー場ビジネスは今後も持続可能になるかもしれない。

スノーファームは「次なるフロンティア」だと言ったのは、北米で9つのスキー場を運営するボイン・リゾーツの副社長ジェレミー・クーパーだ。彼の仕切る施設ではまだ(ボガスベイスンで使われているような)ハイテク断熱シートを採用していないが、もちろん注目はしている。

なにしろ2018年に発表された論文によれば、冬が遅く来て早く終わる傾向のせいで、アメリカのスキーシーズンは1982年当時に比べて、2016年段階で平均34日も短くなっていた。スキー場にとっては死活問題だ。

「冬の到来は遅くなり、たぶん気温も今までほど下がらなくなる」と言ったのはボガスベイスンの総支配人ブラッド・ウィルソン。「そうなったら私たちのビジネスは厳しい。だからいつも、気候変動の影響を和らげる革新的な方法には目を光らせてきた」

雪のドーム