[12日 ロイター] - 格付け会社S&Pは12日、メキシコの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。経済成長の低迷により財政再建が大幅に遅れるリスクがあるほか、想定を上回るペースで政府債務が積み上がり、利払い負担が増大する可能性を指摘した。

S&Pは、メキシコの1人当たり成長率の低さが格付け上の主要な制約要因だとし、低調な経済活動、硬直的な歳出構造、国内最大の公的部門企業の財務基盤の脆弱さが財政の柔軟性を損ない、債務を押し上げていると分析した。

また、メキシコの国営石油会社ペトロレオス・メヒカノス(ペメックス)と国営電力会社の連邦電力委員会(CFE)に対する財政支援の継続が公的財政をさらに圧迫する見通しだとした。

米国との貿易関係は引き続き強固に維持される公算が大きいものの、自由貿易協定の見直し交渉を巡る不透明感が投資心理を弱めているとも指摘した。

メキシコの長期外貨建てソブリン格付けは「BBB」、長期自国通貨建て格付けは「BBBプラス」でそれぞれ据え置いた。

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