Christoph Steitz Matthias Inverardi
[フランクフルト/デュッセルドルフ 12日 ロイター] - ドイツの鉄鋼・機械大手ティッセンクルップは12日、鉄鋼事業の評価額を25%引き上げた。同社は、同事業売却を巡りインドのジンダル・スチールと交渉していたが、2日に事実上交渉を打ち切った。
ティッセンクルップのミゲル・ロペス最高経営責任者(CEO)によると、ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパ(TKSE)売却交渉が不調に終わったのは、評価額を巡る相違。労働組合と合意した1万1000人の人員削減や業務委託、HKM鉄鋼合弁事業撤退に関する最近の合意、安価なアジアからの輸入品から国内産業を保護するための欧州のセーフガード(緊急輸入制限)措置が影響したという。
「過去6カ月間の前向きな進展により、当然ながら鉄鋼事業の評価額は変わってくる」とロペス氏は述べた。TKSEを売却し、少数株式を保有し続けることが目標であることに変わりないとし、常に売却のオファーを歓迎しているものの、現在のところは同部門の再編に注力しているとした。
アクセル・ハーマン最高財務責任者(CFO)によると、TKSEの帳簿価額を昨年12月時点の24億ユーロから30億ユーロ(35億ドル)に引き上げた。
この日発表した第2・四半期決算は、営業利益が3分の2減少して6500万ユーロとなり、LSEGがまとめた予想(2億3100万ユーロ)を大幅に下回った。
欧州の経済活動が低迷する中、これまでマイナス2%─プラス1%と予想していた26年増収率見通しを良くて横ばい、最大3%減少に下方修正した。