[シドニー 12日 ロイター] - オーストラリア連邦裁判所は12日、鉱山会社フォーテスキューに対し、先住民の許可なくその土地で鉄鉱石を採掘し、文化的損失を与えたとして、先住民側に1億5000万豪ドル(1億0800万米ドル)の賠償を命じた。

今回の判決は特定の土地に関する先住民の権利と利益を認める先住権原法に基づく訴訟で、オーストラリア史上最大級の賠償命令となる。

連邦裁判所のバーリー判事は、フォーテスキューが西オーストラリア州のインジバルンディ族の文化遺産に「重大な損害」を与えたと認定。同社が文化的損失に対し1億5000万豪ドル、経済的損失に対し10万豪ドルの賠償責任を負うと判断した。

同判事は、フォーテスキューが西オーストラリア州で進める主力の鉄鉱石採掘事業ソロモン・ハブ・プロジェクトにより、インジバルンディの人々は135平方キロメートル以上の土地に立ち入れなくなったと指摘した。

また、同鉱山の操業によって遺跡など124カ所の文化的に重要な場所が完全に破壊され、さらに多くが重大な影響を受けたと述べた。

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