Kane Wu

[香港 12日 ロイター] - 香港や台湾などアジア市場で「KFC」や「ピザハット」を展開するジャーディン・マセソンの飲食部門売却ジャーディン・レストラン・グループの売却で、米投資会社カーライル・グループやヤム・チャイナ・ホールディングスなどが名乗りを上げていることが分かった。売却プロセスに詳しい関係者2人が明らかにした。

飲食部門売却は、ジャーディンが中核事業へ資本を再配分する取り組みの一環。同社は25年の年次報告書で、デフレ圧力で香港の個人消費は軟調で、飲食部門が打撃を受けていると説明していた。

売却額は約4億ドルに上る可能性がある。拘束力のない入札は今週締め切られる。台湾の食品大手、統一企業(ユニ・プレジデント)や他のプライベートエクイティ(PE)ファンドも関心を示しているという。

ジャーディン・レストラン・グループは、香港、マカオ、ミャンマー、台湾、ベトナムでKFCとピザハット約1000店舗を運営し、約2万5000人の従業員を雇用している。香港のテイクアウトピザチェーン「PHD」も所有している。関係者によると、事業全体の利払い・税・償却前利益(EBITDA)は約3500万─4000万ドルに上る。

ジャーディン、カーライルはコメントを控えた。ヤム・チャイナと統一企業はコメント要請に応じていない。

世界的なファストフードチェーンは、アジアで都市化や若年人口の多さ、手軽で安価な食事への需要の高まりの恩恵を受け、この10年、地元の戦略的企業やPEファンドから多額の資金を引き付けてきた。

カーライルは昨年12月、韓国KFCを100%取得すると発表した。2017年にはマクドナルドの中国事業の経営権を取得したコンソーシアム(企業連合)に参画。23年に持ち分を米マクドナルドに買い戻させ、多額のリターンを得ている。

16年に米ヤム・ブランズからスピンオフ(分離・独立)したヤム・チャイナは、中国本土でKFCとピザハットを運営している。

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