[ロンドン 12日 ロイター] - スターマー英首相は12日の閣議で、党内の辞任要求を拒否し続投の意向を表明した。地方選挙惨敗を受け、労働党議員80人超が公然と退陣を要求。12日には政務官数人が政権を離脱し、国務担当相1人が辞任した。
スターマー氏は閣議で、選挙惨敗の責任を負うと述べたが、「労働党には党首に異議を唱える手続きがあるが、それは発動されていない」とした。
「過去48時間は政府にとって不安定な状況であり、それは国や家計にとって実際の経済的コストを伴うものだ」と指摘し、「国民はわれわれが国政運営を続けることを期待している。それこそ私がしていることであり、内閣としてしなければならないことだ」と述べた。
閣議終了後、4人の閣僚がスターマー氏への支持を表明した。マクファッデン年金相は記者団に対し、閣議で首相に異議を唱えた者はいなかったとし、「(首相の)職務に対する支持の声が多数あった」と語った。
朝方の市場は閣議をにらみつつ長期金利が一時約30年ぶりの水準に上昇。ポンドや株が売られる「トリプル安」の様相を呈した。
ある労働党議員はロイターに対し、「彼(スターマー氏)が今日をどう乗り切るのか見当もつかない」と語った。「現在(辞任を求めているのが)70人余りだとすれば、辞任すべきだと考えていながら公言していない人数は優にその2倍に上るだろう」と指摘した。
労働党の党首交代は、保守党よりも難しい。党首選を発動するには、81人の議員が1人の候補者を支持する必要がある。
スターマー氏が党首の座を降りることになった場合、有力視されているのはストリーティング保健相。ストリーティング氏の支持者は、同氏がスターマー氏よりも優れたコミュニケーターになるだろうと述べている。