Maki Shiraki
[東京 30日 ロイター] - 日本航空(JAL)の斎藤祐二グループCFO(最高財務責任者)は30日の決算会見で、中東情勢に伴う燃油市況・為替変動で2027年4─6月期は利益(EBIT)に月平均110億円の影響を想定していることを明らかにした。同社によると、7月以降は国際線の燃油サーチャージのさらなる引き上げなどで20億円まで縮小する見込みだという。
斎藤氏によると、4─6月期はジェット燃料(シンガポールケロシン)が1バレル当たり200ドル、為替が1ドル=160円なら燃料費が1カ月当たり約280億円増加する見通し。一方、政府から緊急的激変緩和措置として50億円程度の補助があるほか、燃油サーチャージも引き上げていることから、「一定程度の打ち返しができている」と斎藤氏は説明。「マーケット環境は非常に良い。予約、単価も良い」「収入のトップラインの好調で挽回していける」などと述べ、今期の財務・法人所得税前利益の予想1800億円は達成可能との見方を示した。
懸念が出ているジェット燃料の調達についても、「現時点で5月分の調達は問題ない」とした。一部報道などで欧州での調達が6月以降厳しくなるとの情報も出ているが、「今のところそういうもの(連絡)は来てない」と述べた。「中東への依存度と精製施設の問題から言うと、今イギリスが厳しいという懸念が出ているとの情報もあるので、状況をしっかり把握しながら対応する」と、国内での燃料調達も問題はないとした。
日本航空がこの日公表した27年3月期の連結純利益予想は前年比20.1%減の1100億円。3月2日時点で公表した予想数値と同じで、IBESがまとめたアナリスト11人の予想平均918億円をやや上回った。26年3月期の連結純利益は前年比28.6%増の1376億円だった。