Ritsuko Shimizu
[東京 27日 ロイター] - 半導体検査装置大手アドバンテストは27日、2027年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年比24.0%増の4655億円になるとの見通しを発表した。26年の半導体市場はAI(人工知能)関連向けが引き続き市場をけん引するとみており、AI関連向け半導体の生産数量の増加や複雑化により、検査装置も高水準な需要が続くと見込んでいる。
前期に続き、売上高、営業利益、純利益揃って過去最高を更新する見通し。想定為替レートは1ドル150円、1ユーロ170円。
純利益予想は、IBESがまとめたアナリスト23人の予想平均値4665億円とほぼ同水準だった。
主力製品であるSOC(システム・オン・チップ)向けテスタ(試験装置)の2026年の市場規模は87億ー95億ドルと見込んでおり、前年の69億ドルから成長を予想している。
検査措置需要の増加に伴い、生産能力拡大や研究開発などの成長投資を強化する。設備投資は450億円(前年比31.2%増)を計画、研究開発費も1000億円(同28.0%増)と増加させる。
ダグラス・ラフィーバ・グループ最高経営責任者(CEO)は会見で「既存設備のアップグレード対応や新規システム導入を可能とする生産設備増強により需要に応えていく」と述べた。当初の見込みよりも早期にSOCテストシステムで年間約1万台規模への能力増強を加速していくとし、1万台の時期については「28年末を狙いたいが、29年になるのではないか」とした。
中東情勢の影響については、物流コストを含む一部コスト増が見込まれるものの、現時点において直接的な影響は限定的としている。
26年3月期の連結純利益は前年比2.3倍の3753億円となった。26年1―3月期も需要が好調に推移し、純利益は前年同期比約3倍の1269億円と計画を上振れて着地した。
25年の半導体検査装置市場が2年連続で拡大し90億ドルに達するなか、同社のシェアは65%(前年は60億ドル市場でシェア58%)に広がったという。
シリコンフォトニクス分野で大規模量産向け検査装置を初めて受注した。同分野については「量産については今年が最初の年。来年は2倍、翌年も少なくとも2倍というペースで伸びていくが、どのくらい大きくなるかを言うのは現段階では難しい」とした。