Noriyuki Hirata
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比821円18銭高の6万0537円36銭で取引を終えた。取引時間中と終値ベースで史上最高値を更新し、終値で始めて6万円を上回った。前週末の米国市場での人工知能(AI)・半導体関連株の上昇を好感する動きに加え、米国とイランの協議進展への思惑が投資家心理を支援した。
日経平均は6万円付近で利益確定売りに上値を抑えられて一時マイナスに沈んだが切り返した。日経平均は一時1187円高の6万0903円95銭に上昇し、6万1000円を視界にとらえる場面もあった。
大台の6万円にしっかり乗せたことで、売り方のショートカバーやヘッジの買いを巻き込んで上昇に弾みがついたとみられる。オプション市場では6万2000円のコール建玉が増えてきているとして「市場の目線は上方向のようだ」(内藤証券の田部井美彦投資調査部長)との声もあった。
前週末の米国市場では、フィラデルフィア半導体株指数は4%超高と18連騰し、最高値を更新し続けている。国内関連株の物色を促し、アドバンテストと東京エレクトロンは(株式分割考慮後を含む)上場来高値を更新し、アドバンテストは初めて3万円台に乗せた。日経平均とTOPIXの比率を示すNT倍率は16.2倍に拡大した。
中東紛争を巡っては、イランが仲介国のパキスタンを通じ、ホルムズ海峡再開と戦争終結に関する新たな提案を米国に示したとの報道があり、投資家心理を好転させた。米ニュースサイトのアクシオスが26日、関係筋の話として伝えた。核交渉については後の段階に先送りする内容という。地政学リスクを嫌気して弱かった化学が買われた一方、鉱業や海運はさえなかった。
もっとも市場では「株価はすでに紛争前の水準を上回って上昇している。停戦への期待で一段高という値動きには違和感がぬぐえない」(田部井氏)との声は根強く聞かれた。
決算などを手掛かりにした個別物色は活発。前週末に決算を発表したファナック、キーエンスはストップ高となった。英投資ファンドによる株式取得が報じられたSMCは大幅高。一方、取引時間中に決算を発表したさくらインターネットや、デンソーによる買収提案の取り下げ検討が報じられたロームは大幅安となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが684銘柄(43%)、値下がりは838銘柄(53%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 60537.36 821.18 59880.71 59,608.63
─60,903.9
5
TOPIX 3735.28 18.69 3710.88 3,689.75─
3,753.65
プライム指数 1925.60 9.69 1911.35 1,902.27─
1,935.01
スタンダード指数 1664.42 -1.19 1665.93 1,654.42─
1,672.80
グロース指数 987.36 -7.05 995.82 980.76─99
5.90
グロース250指数 762.59 -5.51 769.15 756.37─76
9.16
東証出来高(万株) 230818 東証売買代金(億円) 83560.53