[東京 27日 ロイター] - 27日の東京株式市場でローム株が急落している。デンソーが27日、ロームに対して行った株式取得に関する提案について、ローム側の賛同が得られていないとし、取り下げを含め検討しているとのコメントを発表し、手掛かりになっている。ローム株は一時16%安の3160円に下落した。

デンソーは先月、ロームの株式取得を検討していることを明らかにし、株式公開買い付け(TOB)への思惑でローム株は急騰した経緯があった。足元ではその期待の巻き戻しが生じているとみられる。ロームはデンソーによる株取得の提案に賛同の意向を表明していないとのコメントを発表した。デンソー株は一時3.8%高の1942円に上昇した。

ロームは、デンソーによる株取得検討が明らかになった後、東芝と三菱電機との3社で半導体の事業統合協議を始めると発表しているが「具体的な数字が出てこないと株価は反応しにくい」(岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部フェロー)との見方がある。追加報道があれば改めて織り込む可能性はあるが「(株式市場では)いったん熱が冷めた」(有沢氏)とみられている。

両社は、現時点で決定した事実はなく今後新たに開示すべき事項が発生した場合には速やかに公表するとしている。日本経済新聞は25日、ローム側の賛同を得られなかったとしてデンソーが買収提案を撤回すると報じていた。

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