[24日 ロイター] - 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は24日、原油価格の高騰が2027年6月期通期の税引き後損益ベースで約10億ドル程度下押しする見込みだと明らかにした。米イスラエルとイランの交戦による企業へのコスト影響としては、燃料高が直撃する航空会社以外では、最も大きな規模となりそうだ。

アンドレ・シュルテン最高財務責任者(CFO)は26年1-3月期決算を発表した電話会議で、商品価格変動による影響は大きく、軽視できないとし、「供給面と価格面の両方で対応すべき課題が多い」と述べた。

イラン交戦前に1バレル=約60ドルだった原油価格は100ドル程度まで急騰。P&Gでは包装用品や輸送費に影響するとし、業者の供給不能などに対応する態勢を整えたという。競合相手では、欧州のネスレがコスト増加を見込んでいるほか、スキンケア商品「ニベア」を展開するバイヤスドルフも原材料費の上昇が続けば値上げに踏み切ることを検討している。

P&Gはイラン交戦による原材料関連のコスト高や物流の混乱により、26年4─6月期に1億5000万ドルの業績面への下振れ影響が生じるとも指摘した。26年6月期通期の1株当たり利益は0─4%増とする目標範囲の下限付近を見込んでいる。

26年1─3月期決算の売上高は前年同期比7%増の212億3500万ドル。LSEGがまとめた市場予想の205億ドルを上回った。調整後1株当たり利益は1.59ドルで、予想を0.03ドル上回った。シャイレシュ・ジュジュリカー最高経営責任者(CEO)は「厳しい事業環境であるものの、投資は拡大している」と述べた。

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