続く不慮の死

交通事故による他の科学者の死亡例には、2024年12月に死亡した62歳の張暁新(チャン・シャオシン)が含まれる。サウスチャイナ・モーニング・ポストによれば、張は国家衛星気象センターの宇宙専門家で、気象監視と早期警戒システムを専門としていた。

「張は中国軍から科学技術進歩に対する最高賞を受賞したが、研究プロジェクトに関する情報はほとんど公開されていない」

2018年には、中国の軍事科学者であり国防科技大学のマイクロエレクトロニクスの専門家で、「中国の高性能兵器用チップ研究開発チームのリーダー」とされた57歳の陳樹明(チャン・シューミン)が交通事故で死亡したと報じられた。

また、死因が公表されていないことも多い。

著名な化学者である周光遠(チョウ・クアンユエン)も2023年12月、51歳で死亡したが、死因は公表されていない。Sciencenet.cnの追悼記事は、長年の研究の末に周が「国家の必要とすることを行うというより深い自覚を持つようになった」と記している。

主に高分子材料の専門家であった周は中国科学院の会員であり、大連化学物理研究所の研究者として研究成果の実用化に取り組んでいた。

極超音速分野でも人材の喪失が続いている。今年2月には方岱寧(ファン・タイニン)が南アフリカで予期せぬ体調不良により死亡したとされる。享年68歳だった。サウスチャイナ・モーニング・ポストは、方が北京理工大学で宇宙機や先進エンジン向けの超強度材料を研究していたと報じている。

同じく極超音速研究者の閻洪(イェン・ホン)は、米オハイオ州のライト州立大学で勤務した後、中国に帰国してアメリカの制裁対象となっている西北工業大学に所属していたが、3月に病気の後に死亡したと報じられている。享年56歳。

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