[チューリヒ 24日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のシュレーゲル総裁は、スイス経済の見通しについて、紛争に起因するエネルギー価格への圧力がどれだけ長く続くかに左右され、価格の高止まりが長期化すればインフレを加速させ成長を圧迫する恐れがあると警告した。
24日付のスイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングがインタビューを掲載した。
シュレーゲル氏は、スタグフレーションのリスクがあるか判断するのは時期尚早とし、「最大の問題は紛争がどれだけ続きエネルギー価格が高水準にとどまるかどうかだ」と語った。
価格が速やかに正常化すればインフレや成長への影響は一時的にとどまるが、ショックが長期化すれば影響は大幅に拡大するとの見方を示した。
「現時点では、これが一時的な供給ショックにとどまるかどうか不明確だ。中央銀行は通常こうしたショックを静観できる」とした上で、「いわゆる二次的効果が現れ、より幅広い品目で値上がりが広がるようになれば問題となる。そうなれば、中央銀行は行動せざるを得ない」と述べた。
またシュレーゲル氏は、22日に公表されたUBSに対する資本規制の強化案を擁護し、同案は「過激ではない」と述べた。
この措置によりUBSが海外移転を迫られる可能性があるとの懸念については、資本規制は立地の決定を左右する要素の一つにすぎないとして退け、同行は引き続きスイスで事業の相当部分を行うと想定しているとの認識を示した。