Aishwarya Jain Nathan Gomes
[23日 ロイター] - 米国のレンタカー各社で電気自動車(EV)に移行する兆しが表れ始めている。顧客が中東紛争に伴うガソリン料金の負担増に慎重になっているからだ。
従来のレンタル期間よりも長期間ウーバーやリフトのドライバーに車両を貸し出しているハーツは、3月のEV利用予約件数が2月に比べて約25%増加した。ハーツのモビリティ部門担当上級副社長のドリア・ホルブルック氏によると、需要はガソリン価格が全米で最も高くなる傾向にある西海岸で一番伸びているという。
個人間のカーシェアサービスのトゥーロはEV利用予約件数が3月末までの3週間でその前の3週間と比較して11%増加した。
中東紛争は世界の原油と液化天然ガス(LNG)の約20%が通過するイラン沿岸のホルムズ海峡に混乱をもたらした。米エネルギー情報局(EIA)によると、戦争が2月28日に始まって以降、米国の平均ガソリン価格は3分の1以上上昇し、1ガロン当たり4.02ドルに達している。
コックス・オートモーティブによると、米国民は昨年秋に7500ドルの税額控除が終了したためEVに対する購入意欲が低下し続けており、3月の新車EV販売台数は前年同月比25%減少した。しかし、中古EVの販売台数は急増し、レンタカー利用者はガソリン料金を節約するため短期的にEVへ切り替えるのをいとわないようにみえる。
EVに対する需要が急速に高まり、中古EVの価格もまた跳ね上がっている。ディーラーやレンタカー会社が中古車を売買するため利用するオンライン・プラットフォーム「ACVオークションズ」のデータサイエンス・分析担当副社長のジョン・コールズ氏によると、EVの価格は数カ月間下落していたが、原油価格が3月初旬から急騰し始めると上昇に転じたという。