Echo Wang David French
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 起業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙企業スペースXが先月、大型新規株式公開(IPO)を控えて既存債務の大部分を借り換えるために、200億ドルのつなぎ融資を受けたことが明らかになった。スペースXが上場準備のために米証券取引委員会(SEC)に非公開で提出した届出書(S─1)の抜粋をロイターが確認した。
つなぎ融資はシンジケート方式で行われ、貸し手となった金融機関は特定されていない。融資の契約条件によると、スペースXはIPO後6カ月以内に他の資金調達手段によって返済を行わない場合、IPOで調達した資金を返済に充てるよう求められる可能性がある。
スペースXはコメント要請に応じなかった。
スペースXはこのつなぎ融資で既存の債務5つを借り換えた。うち2つはマスク氏のソーシャルメディアプラットフォームであるXに関連するタームローンで、残る3つはマスク氏の人工知能(AI)事業であるxAIによる借り入れだった。このつなぎ融資を受けたことでスペースXの総債務は3月2日時点で200億7000万ドルとなり、2024年末の220億5000万ドルから減少した。
つなぎ融資は比較的期間の短い一般的な資金調達手段であり、後により長期の別の債務で借り換えられることが多い。スペースXのつなぎ融資は期間が18カ月で、3カ月の延長が2回実施される可能性がある。
スペースXは今年夏にも上場予定で、実現すれば史上最大規模のIPOとなる見通し。ロイターはこれまでに時価総額が約1兆7500億ドルに達する可能性があると報じている。