Arathy Somasekhar
[ヒューストン 2日 ロイター] - 米国時間の原油先物は急上昇した。トランプ米大統領が前日にイランへの攻撃継続を明言したことを受け、原油供給が長期的に混乱する恐れがあるとの懸念が強まった。
清算値は北海ブレント原油先物が7.87ドル(7.78%)高の1バレル=109.03ドル、米WTI先物が11.42ドル(11.41%)高の111.54ドル。ともに2020年以来の大幅な上げ幅を記録したが、米国とイスラエルによるイランに対する軍事攻撃開始以降に付けた1バレル=120ドル近辺の高値は下回っている。
トランプ氏は1日夜に行った国民向けの演説で、イランの海軍と空軍を壊滅させ、弾道ミサイル・核開発計画を無力化したと主張し「中核的な戦略目標」はほぼ達成されつつあると指摘。同時に、向こう2─3週間で激しい攻撃を実施するとし、イランを「石器時代に戻す」とも述べた。
BOKフィナンシャルのシニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「イランの原油インフラが危険にさらされている場合、被害がさらに拡大する恐れが大きく、施設が無傷だったとしても、原油供給再開は一段と遅れるとの見方が強まっている」と述べた。
米WTIは通常は北海ブレントよりも価格が低いが、この日は北海ブレントを約3ドル上回って取引された。米WTIが5月限、北海ブレントが6月限で取引されていることもあり、WTIのプレミアムは1年ぶりの高水準になっている。アゲイン・キャピタルのジョン・キルダフ氏は「ホルムズ海峡が数週間で再開すれば、こうしたリスクプレミアムはすぐに解消する」としている。