Purvi Agarwal
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は大幅反発して取引を終えた。米主要株価指数は1%超上昇した。トランプ米大統領が、イラン発電所やエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると表明し、原油価格が大幅下落したことが材料となった。
ただ、イランのモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は23日、米国との間でいかなる協議も行われていないとXに投稿。トランプ氏の発表と矛盾する発言を行った。
インガルス・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「誰の言葉を信じるべきか分からないが、イラン側が強く否定しているにもかかわらず、トランプ氏は戦争を解決するためにイランの誰かと協議を始めようとしているようだ」と指摘。「これが今日の株価に大きな楽観をもたらし、市場は大幅に上昇した。ただ、イラン側の否定を受けて日中高値からは押し戻された」と語った。
23日の原油先物は10%以上下落した。これを受け、主要株価3指数の上昇率は2月6日以来の大きさとなった。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は一時、2週間ぶりの高水準となる31.04を付けた後、後退した。ただ、この日の下げ幅は縮小し、0.63ポイント安の26.15で取引を終えた。
S&P総合500種の主要11業種は全てが上昇。一般消費財が2.4%高となるなど景気敏感セクターが大きく上げた。一方、ヘルスケアはほぼ横ばい、主要消費財は0.37%高と、ディフェンシブセクターは低調だった。
クロスマーク・グローバル・インベストメンツのボブ・ドール最高投資責任者(CIO)は「今後もボラティリティーは続く見込みで、全ては原油価格次第だ。短期的には人々が気にするのはそれ以外には何もない。原油価格が下落すれば株価は上昇し、その逆もまた然りだ」とし、今日最も上昇している銘柄には驚きはなく、経済動向に敏感なセクターの銘柄だと話した。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)による12月の利上げ確率は前営業日の25%強から約13%に低下した。
金利動向に敏感な小型株で構成するラッセル2000指数は2.3%上昇し、大型株をアウトパフォームした。
ジェット燃料費に影響することから原油価格動向に敏感な航空株が買われた。アラスカ航空とユナイテッド航空はともに4%超上昇、アメリカン航空は3.66%上昇した。クルーズ船運航会社も買われ、ノルウェージャン・クルーズ・ラインは6%以上上昇、カーニバルとバイキング・ホールディングスは5%以上上昇した。
S&P500銀行指数は1%超上昇し、2月25日以来の大幅な上昇率を記録した。JPモルガン・チェースは1.2%高、ゴールドマン・サックスは2.2%高。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.6対1の比率で上回った。ナスダックでも2.89対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約209億4000万株。直近20営業日の平均は206億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 46208.47 +631.00 +1.38 45803.82 46712.33 45803.82
前営業日終値 45577.47
ナスダック総合 21946.76 +299.15 +1.38 21995.78 22189.34 21865.80
前営業日終値 21647.61
S&P総合500種 6581.00 +74.52 +1.15 6574.96 6651.62 6565.55
前営業日終値 6506.48
ダウ輸送株20種 18085.77 +236.76 +1.33
ダウ公共株15種 1132.44 +10.55 +0.94
フィラデルフィア半導体 7773.13 +102.52 +1.34
VIX指数 26.15 -0.63 -2.35
S&P一般消費財 1767.17 +42.48 +2.46
S&P素材 598.38 +8.79 +1.49
S&P工業 1380.82 +15.89 +1.16
S&P主要消費財 912.24 +3.36 +0.37
S&P金融 820.15 +7.01 +0.86
S&P不動産 258.70 +1.60 +0.62
S&Pエネルギー 916.19 +10.31 +1.14
S&Pヘルスケア 1689.40 +0.54 +0.03
S&P通信サービス 434.96 +2.98 +0.69
S&P情報技術 5279.08 +75.90 +1.46
S&P公益事業 455.16 +4.62 +1.03
NYSE出来高 17.49億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 53030 + 1990 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 52995 + 1955 大阪比