Michelle Nichols
[国連 4日 ロイター] - 国連安全保障理事会が5日に開く緊急会合では、米軍がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束したことの合法性が焦点になる。
グテーレス国連事務総長は米軍の行動を「危険な前例」と見なし、法律の専門家も違法性を指摘するが、米国は安保理で拒否権を行使すれば責任追及を回避できるとみられる。
ロシア、中国、その他のベネズエラの同盟国は米国が国際法に違反していると非難している一方、多くがマドゥロ政権の正統性を問題視していた米国の同盟国は軍事力行使への懸念をほとんど表明していない。
国際危機グループ(ICG)のリチャード・ゴーワン氏は「これまでの欧州首脳の反応を見る限り、米国の同盟国は安保理で巧みに曖昧な態度を取るだろう」と指摘した。
多くの欧州諸国は米国の名指しを避けつつ国際法の尊重を求めた一方、フランスのバロ外相は米国が武力行使を禁じる国際法の原則に違反したと述べた。
米国のウォルツ国連大使は4日、国連加盟国に対する武力攻撃が発生した場合に個別的または集団的自衛の固有の権利を認める国連憲章第51条を引用。「米国で起訴された非合法な指導者である麻薬王が、中国、ロシア、イラン、ヒズボラのようなテロ集団と連携し、麻薬、凶悪犯、武器を米国に送り込み、近隣諸国を侵略すると脅している」とFOXニュースに語った。
マドゥロ氏は麻薬テロ共謀などを含む複数の米国法違反で起訴されている。
米国のロースクール教授らは、マドゥロ政権の正統性や犯罪関与が疑われるとしても、米国の軍事作戦は安保理の承認もベネズエラの同意もなく、武力攻撃に対する正当防衛に当たらないため違法だとの見方を示した。