Luc Cohen Ted Hesson
[ワシントン 25日 ロイター] - 米トランプ政権は25日、「敵性外国人法」に基づいてベネズエラ人を強制送還した問題で、差し止めを求めた判事の命令に違反していないと改めて主張した。
トランプ政権は15日、裁判所の差し止め命令にもかかわらず、ベネズエラのギャングメンバーとされる人物数百人をエルサルバドルに強制送還した。ワシントン連邦地裁のボースバーグ判事は政権側に対し、飛行機に引き返すよう求めた命令に従わなかった理由の説明を要求していた。
司法省の弁護士は裁判所に提出した書類で、ボースバーグ氏が文書による命令を出したのは午後7時25分(日本時間16日午前8時25分)で、その時点ですでに飛行機は米国の領空を離れていたため、引き返す必要はなかったという従来の立場を繰り返した。
ボースバーグ氏は政権側が命令に違反したかどうかを判断するため、飛行のタイミングや搭乗していたベネズエラ人の人数など詳細な情報を求めていたが、司法省はこれらの情報の提供を拒否した。
政権側は国家の安全保障や外交に関わる情報の開示を制限する国家機密特権を行使した。ルビオ国務長官は裁判官に提出した宣言書で、「この情報の開示は、米国の外交上の利益に重大な損害を与えることが合理的に予想される」と記した。