
そんな中、今回問題となっているリリアン製品は、比較的低価格で大型マートやコンビニエンスストアなどでは1+1(1つ購入するともう1つおまけで付いてくる)イベントを良く頻繁に行っていることで有名だった。高価な生理用ナプキンを安く購入しようと多くの女性が買い求めて使用しており、リリアンのシェアは生理用ナプキン市場全体の20%にも及んでいた。
使用者たちからの多くの被害の声を受け、食品医薬品安全処はリリアン生理用ナプキンに対し品質検査を行った。その結果、下着とナプキンを固定するための接着部分に揮発性有機化合物(VOC)というペンキや接着剤、洗剤などに含まれている物質が発見された。これが原因だと言われているが、揮発性有機化合物(VOC)について、その成分分析方法が未だ確立されておらず、分析には時間がかかりそうだと発表した。
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国内の生理用ナプキンに不安を感じた韓国人女性たちは、現在個人輸入で外国産ナプキンを購入する動きを見せている。ある海外通販代行サービスサイトでは、リリアン問題が大きくなっていった8月18〜24日の1週間のうちに、海外生理用ナプキンの売り上げが平均の6.6倍増加した。大型スーパーマーケットEマートの発表によると、韓国産生理用ナプキン全体の売り上げが4.3%ダウンしたと発表した。
また、数年前から韓国女子の間では話題となっていた「ディーバカップ」も、現時点では国内での発売認可前にも関わらず、個人輸入による購入が460%増加している。これは、シリコン製のカップのような形をしたもので、直接膣の中に挿入して使用するため何度も洗って使うことができる。今回の事件を受け、食品医薬安全処は8月28日、来年から「ディーバカップ」の正式発売許可が下りると発表した。このように、今回の事件で生理用ナプキンへの不安から脱使い捨てナプキンという動きも急速に広がっている。
8月28日、謝罪文と共に返金を開始したケックッタンナラ社だったが、女性たちの怒りはおさまらいようだ。まず、返金方法だが、サイトを通じ個人情報や購入場所、サイズや製品名によって返金価格にばらつきがあるとして不満の声が集まっている。
また、後遺症についても深刻な問題となっている。使用後、体調不良を訴える女性の数は3900名にものぼり、なかでも66%が生理周期が変化したと答えた。1〜2か月の変化だと回答したのは23%、3か月以上10%、中には6か月以上だと答えた人も12%にも上った。さらに、86%の人が経血の量が減った、もしくは生理期間の日数が短くなったと答えた。現在、オンライン上の「リリアン商品関連被害者の集団訴訟」のメンバーは5662名(8月31日現在)にも及んでいる。
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女性にとっては必需品の生理用ナプキン。統計によると、女性一人が一生のうちに40年間使い続け、消費量はなんと1万枚にも及ぶといわれている。1か月のうちに数日間肌に密着させている製品だけに今回の発表は衝撃が大きかった。食品医薬品安全処は、リリアンだけでなく発売中の生理用ナプキンブランド全ての調査を行うと発表した。しかし、韓国女性たちの不安はいまだぬぐいされておらず、騒動はいまだ続いている。この調査結果によりこれから他のブランドからも有害物質が発見されないことを願うばかりである。