[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合が急落して取引を終えた。予想を下回るインフレ統計を受け米連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ観測が高まる中、投資資金が中小型株にシフトし、エヌビディア、アップル、テスラなどが値下がりした。
ナスダックは4月30日以来の大幅な下落率を記録。S&P総合500種も下落した一方、ダウ工業株30種は小幅高で引けた。
米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比マイナス0.1%と予想外に下落したほか、前年比の伸びも1年ぶりの低さとなった。
CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む9月の連邦公開市場委員会(FOMC)までの利下げ確率は90%超と、前日の約74%から上昇した。
インフレ鈍化の兆しにもかかわらず大型株は売られ、マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムは2%超、メタ・プラットフォームズは約4%、それぞれ下落した。
テスラは8.4%急落。8月に予定していた自動運転タクシー「ロボタクシー」の発表を10月まで延期する見通しと伝わった。
前日に最高値を付けたアップルもこの日は2.3%安。BofAグローバル・マーケッツは、iPhone販売が新たな人工知能(AI)機能などを追い風に堅調に推移すると見込み、アップルの目標株価を引き上げた。
ハイテク関連株が売られる一方、中小型株は上昇。利下げで中小企業の環境が改善するとの期待から、出遅れが目立っていたラッセル2000は3.6%上昇し、2022年3月以来の高値で取引を終えた。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は、投資家はFRBが利下げを開始する用意が整ったとみて、実施を待つ必要はないと考えていると指摘した。
業種別ではS&P500不動産指数が2.7%上昇し、年初来の下げ幅は1%に縮小した。通信サービスと情報技術も2%超下げた。
デルタ航空は4%安。今四半期の利益見通しが予想を下回ったことを嫌気した。他の主要航空株も売られ、S&P500旅客航空株指数は2.7%下落した。
シティグループは1.9%安。2020年に発覚したデータ管理問題を十分に解決していないとして米銀行規制当局が1億3600万ドルの罰金を科した。
S&P500では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.7対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は126億株。直近20営業日の平均は115億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39753.75 +32.39 +0.08 39695.18 39875.60 39623.12
前営業日終値 39721.36
ナスダック総合 18283.41 -364.04 -1.95 18659.25 18671.07 18238.78
前営業日終値 18647.45
S&P総合500種 5584.54 -49.37 -0.88 5635.21 5642.45 5576.53
前営業日終値 5633.91
ダウ輸送株20種 15430.04 +330.93 +2.19
ダウ公共株15種 938.72 +20.22 +2.20
フィラデルフィア半導体 5699.66 -204.88 -3.47
VIX指数 12.92 +0.07 +0.54
S&P一般消費財 1539.15 -23.03 -1.47
S&P素材 565.14 +7.92 +1.42
S&P工業 1045.13 +13.05 +1.26
S&P主要消費財 825.46 -2.88 -0.35
S&P金融 702.84 +5.90 +0.85
S&P不動産 249.21 +6.46 +2.66
S&Pエネルギー 690.98 +7.21 +1.05
S&Pヘルスケア 1718.44 +12.31 +0.72
S&P通信サービス 313.16 -8.24 -2.56
S&P情報技術 4489.82 -126.50 -2.74
S&P公益事業 359.26 +6.46 +1.83
NYSE出来高 10.31億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 41605 - 765 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 41560 - 810 大阪比