Ann Saphir Howard Schneider
[5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が5日に発表した第4・四半期の上級銀行融資担当者調査(SLOOS)によると、米銀は今年、一部の融資に対する基準を厳格化しても、金利低下に伴って融資需要が増加すると見込んでいる。
調査によると、各行は今年、担保価値の悪化と経済見通しの悪化を理由に商業用不動産(CRE)、クレジットカード、自動車ローンの融資基準を引き締める可能性が高い。また、ほとんどの種類で融資の質悪化が予想されている。
一方、2023年第4・四半期に融資基準を厳格化した銀行の割合が前四半期に比べて低下したほか、融資需要が若干改善したことも示された。
JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「厳しい引き締めから差し引きで緩和に向かう動きは経済活動にとって好ましい展開だろう」と指摘した。
コンティニュアム・エコノミクスのシニアエコノミスト、デーブ・スローン氏は、これらの調査結果は「金融緩和を急がせるものではなさそう」と述べた。
RSM・USのエコノミスト、トゥアン・ングエン氏は今回の調査結果について、FRBが引き締めサイクルで最後の利上げを行った昨年7月以降全ての指標が大幅な改善を示しているとして、「金融引き締めが金融市場にもたらす悪化局面は過ぎ去った可能性がある」と指摘した。