米テキサス州ダラスで7日、今週相次いで発生した警官による黒人男性射殺事件に抗議するデモの最中に、警官5人が何者かに銃で撃たれ死亡し、6人が負傷した。米史上最悪の大量警官銃撃事件となっている。

 警察によると、銃撃戦の末に容疑者3人を拘束した。1人が投降せず、警官らとにらみ合いが続いている。

 ダラス警察のデビッド・ブラウン署長は、犯人らが高い位置などから狙撃銃を使って警官を襲撃したと述べ、組織的な犯行の可能性があるとの見解を示した。

 犯行の動機などは分かっていない。

 ダラスのローリングス市長は「最悪の悪夢が起きた。ダラスにとって心が引き裂かれる事件だ」と語った。

 7日には全米各地で同様のデモが行われ、ニューヨークでは十数人が逮捕された。

 ルイジアナ州バトンルージュで5日夜、コンビニエンスストアの前でCDなどを販売していた男性(37)が、白人警察官2人によって地面に押さえつけられ、胸を撃たれて死亡した。動画によると、1人の警察官が至近距離で男性に向けて5回発砲。通行人が撮影した別の動画では、警察官2人のうち1人が男性に地面に伏せるよう命じた後、2人が男性にタックルし、1人が銃を取り出し男性の胸に向ける様子が撮影されている。

 バトンルージュの警察は、2人の警察官は、赤い服を着て銃を所持した黒人の男が脅迫しているとの通報を受けたと発表。2人が現場に到着すると、男性は武器を所持しており、対立の末に死亡したと説明した。2人は現在、休職処分となっている。

 一方、ミネソタ州セントポールでは6日夜、車を運転していた黒人男性(32)が停止を求めた警官に銃で撃たれて死亡した。車に同乗していた女性が事件直後に動画を撮影し、交流サイトのフェイスブックに投稿。動画には血を流して意識を失っている男性の様子が生々しく記録されている。